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プロフィール

高沢英子

Author:高沢英子
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 伊賀上野出身
 京都大学文学部フランス文学科卒業

 メイの会(本を読む会)代表。
 元「VIKING]「白描」詩誌「鳥」同人

著書:「アムゼルの啼く街」(1985年 芸立出版) 
「京の路地を歩く」 (2009年 未知谷)
   「審判の森」    (2015年 未知谷)     

共著: 韓日会話教本「金氏一家の日本旅行」(2007年韓国学士院)
 現在メールマガジン「オルタ」にエッセーなど寄稿。

 

東京都 千代田区在住


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 3年まえ大やけどをした私のために、毎週入浴介助に来てくれるY看護師さん、4枚も張り替えた皮膚の手当てで、背中に手の回らない私に代わって丁寧に傷んだ皮膚にヒルロイドローションを擦り込んでくれるのです。美人でさっツぱりした気持ちのいい人、本好きでいいお友達です。彼女との会話が毎週楽しみなんです。先日こんな会話をしました。
「 利用者の方で、高沢さんとほぼ同年配。重篤な持病を持っていられるのに、とっても前向きなんですよ。高沢さんみたい、」
「あら、わたしは後ろ向きよ」
「え、そうなんですか。前向きだと思ってたんだけど」
「だって、私90年も生きて来たんですよ。あれやこれやと楽しいことやら悲しいことやら、いっぱい経験してきたのよ。失敗もずいぶんあるけど、視点を変えると、ひとごとみたいに思いかえせて呆れたり、お詫びしたり、まあいいや、って諦めて人間って面白いなあ、、と思うことにするの。とにかくどうにかこうにかこれまで生かされてきて有難いなーって楽しめるようになってきた」
「へーえ、そんなもんですかね」
 負け惜しみみたいな話ですが、思い出が多い、というのは確かに楽しいことでもあります。忘れることを願うより覚えているようにした方が、なんて考えてる昨近です。そろそろぼけてきたのでしょうか。
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