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高沢英子

Author:高沢英子
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日本民主主義文学界会員。メイ・サートンの会代表。詩誌「鳥」同人。メールマガジンオルタ同人。

著書:「アムゼルの啼く街」芸立出版「京の路地を歩く」未知谷
 
俳句雑誌「芭蕉伊賀」、メールマガジン「オルタ」「民主文学」「婦民新聞」などに寄稿。

現在、難病の娘の家事手伝いと孫息子の育児支援中。 

東京都大田区在住。


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 サートンの会は、長年「独り居の日記」を始め、サートンの作品をひそかに愛読してきた高沢が、サートンの老いても気概を失わず、虚飾をもたず、強い意志で、人間として、女性として真実に生きようとした姿。鍛え抜かれた詩的哲学的表現で、赤裸々に書きしるした日記の質の高さに、教えられる事の多いことを痛感し、何とかこれを、もっと日本の女性たちに紹介したいと思い、友人に声をかけて発足させた。訳者の武田さんにもメールしたところ、早速下記のようなお返事が届き、感激している。素晴らしい内容なので、転載させていただくことにした


貴メールをうれしく拝読いたしました。
 独り居の日記が、今も多くの方に読み継がれていることは、いつも私に勇気を与えてくれます。
お手紙をせめて1ヵ月半前にいただいていれば、私の逗留先である国際文化会館かどこかで。親しくお会いできたかもしれないのにと、ちょっと残念でした。4月24日から、5月11日まで例年の日本への里帰りをしていたのです。

 そしてこの旅では思いがけなく、サートンにまつわる二つの忘れがたいできごとがありました。その一つは、友人の声楽家の竹前文美子さんが、20何年にわたって介護なさった母上を昨年101歳で喪われて、30年ぶりの復帰コンサートをなさった4月29日のことでした。前触れもなく私をお客様に紹介してくださり、お母様のお世話をしながら年をかさねてゆく自分をみつめながら、独り居の日記がどんなに大きな激励であり、慰めであったかを、200人の聴衆を前にして語られたあと、この本は彼女のバイブルだと結ばれたのです。今住んでいられる軽井沢ちかくにある高野辰之き記念館での行事でした。高野辰之さんは、昭和一桁の私たちに親しい、朧月夜、ふるさとほか数かずの懐かしい詩を書かれた土地の人なのでした。
 
もう一つは、ある高齢の友人のお見舞いに行ったときのことです。彼は咽頭ガンで5年間も、口からものを食べられないまま寝ています。奥さんが、目をつぶっていても、お話しをしなくとも、意識は非常にはっきりしていて何でも分かるのだから、どんどんお話ししてください。といわれるのですが、何しろ20年もお会いしたいてない方から、おそらくお別れのご挨拶をしたいということだったのでしょう、奥さんのお電話でお会いしにゆきました。両眼は閉じられたまま、言葉はほとんど出せないといわれていたので、何のお話をしようかと考えた挙句、サートンの詩集、一日一日が旅だからと、ネコの紳士の物語を持ってゆきました。それが理解おできになるかどうかもわからないまま、とにかく私の訳した詩集です。すこし読んでみましょうかといいますと、[ああ]と小さい声で答えられました。まず冒頭の[いっぱいの水]を読みますと、片方の目がぱっちり開きました。[もう一つお読みしていいでしょうか?]と聞きますと[ああ]とはっきり言われました。私の大好きなインデアンの踊りを読みました。すると、両方の目が開いてしまったのです!私は感動しました。、そして、もう一つだけ聞いてくださる?といいますと[ああ、ああ]とはっきりいわれるので、新しい地形を読みました。一日一日が旅だから・家は私の奥の細道・からの三れんは、聞いてくださっている彼の心を肌に感じる思いで、思わず涙が出てしまいました。本当は、85歳の彼に[80歳を迎える]を聞いていただきたかったのですが、あまりにも切実すぎて、私自身がよみとおせないかもしれないと、避けたのでした。
病人の顔は紅潮して、なんだか若くなったみたいです。後刻宿に奥さんから[夫は、今日は素晴らしい日だった]といっています。ありがとうございました。」とお電話がありました。 末期にちかい人の魂をも動かすことのできる詩というものの力を深く感じました。忘れることのできない一日でした。

サートンの会をおつくりになられたそうで、おめでとうございます。もちろん悦んで会報を読ませていただきます。貴方のお仕事が順調に伸びてゆきますよう、アメリカからチアをさし上げます。お友達にもどうぞ宜しく。武田尚子(Naoko Takeda Yrin)


第一回で決めたことは
〇当分月2回。午前十一時から2時半まで、テキストを読む。(軽食を間に挟む)
〇会報発行。季刊とし九月頃をめどに第一号発行。内容は未定。


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