5月19日
明け方目が覚めると雨音がしています。6時過ぎ、ひよ鳥がしきりに啼いています。、庭に、灰色の空を仰ぎ出て見たけれども姿は見えません。
キッチンから押し麥を一握り持ち出して撒いてやりました。部屋の中はまだストーヴがいる肌寒さですが、窓から見える木々の新緑、は日に日にはなやいで、思いがけないところで山つつじが開花し、長い冬を雪の下で耐えてきた草花が、ぴかぴかの葉をひろげたり、ピンクや黄色や薄紫の花たりを枯れ葉の下から覗かせています。こんな日は、、灰色の空を仰ぎながら雨も又よし、と自然の営みをしみじみ味わいます。。、
ナターリア・ギンズベルグの「射手座」(望月紀子訳未知谷刊)未知谷の編集者伊東伸恵さんにたのんで送ってもらい読み始めました。およそ100年まえのイタリアの小都市の出来事、どうしようもない人と、どうしようもできない家族と友達と、なんとなく身につまされて、やめられません。読みやすい乾いた文章。美しい装丁。いい本です。
「ある家族の会話」(須賀敦子訳白水Uブックス)をここ2,3ヶヵ月繰り返し読んできました。優れた知性を備えユダヤ人家系の家族と、イタリア知識人たちの運命を振り回したファシズムについて、日本人のわたしの少女期とも重なりあう,日独同盟の頃のこと、その立て役者のひとり、ムッソリーニについて、調べて見ました。その感想についてはまたあとで、
伝え聞くこの人物の最後は悲劇的でしたが、意外にヒットラーほど大悪人ではなかったらしい、いかにもイタリアらしい混乱、どたばた・・・。

嬬恋の庭です。樹々に若い芽が出始めました。
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