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プロフィール

高沢英子

Author:高沢英子
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 伊賀上野出身
 京都大学文学部フランス文学科卒業

 メイの会(本を読む会)代表。
 元「VIKING]「白描」詩誌「鳥」同人

著書:「アムゼルの啼く街」(1985年 芸立出版) 
「京の路地を歩く」 (2009年 未知谷)
   「審判の森」    (2015年 未知谷)     

共著: 韓日会話教本「金氏一家の日本旅行」(2007年韓国学士院)
 現在メールマガジン「オルタ」にエッセーなど寄稿。

 

東京都 千代田区在住


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嬬恋日記

5月19日
 明け方目が覚めると雨音がしています。6時過ぎ、ひよ鳥がしきりに啼いています。、庭に、灰色の空を仰ぎ出て見たけれども姿は見えません。
 キッチンから押し麥を一握り持ち出して撒いてやりました。部屋の中はまだストーヴがいる肌寒さですが、窓から見える木々の新緑、は日に日にはなやいで、思いがけないところで山つつじが開花し、長い冬を雪の下で耐えてきた草花が、ぴかぴかの葉をひろげたり、ピンクや黄色や薄紫の花たりを枯れ葉の下から覗かせています。こんな日は、、灰色の空を仰ぎながら雨も又よし、と自然の営みをしみじみ味わいます。。、

 ナターリア・ギンズベルグの「射手座」(望月紀子訳未知谷刊)未知谷の編集者伊東伸恵さんにたのんで送ってもらい読み始めました。およそ100年まえのイタリアの小都市の出来事、どうしようもない人と、どうしようもできない家族と友達と、なんとなく身につまされて、やめられません。読みやすい乾いた文章。美しい装丁。いい本です。

「ある家族の会話」(須賀敦子訳白水Uブックス)をここ2,3ヶヵ月繰り返し読んできました。優れた知性を備えユダヤ人家系の家族と、イタリア知識人たちの運命を振り回したファシズムについて、日本人のわたしの少女期とも重なりあう,日独同盟の頃のこと、その立て役者のひとり、ムッソリーニについて、調べて見ました。その感想についてはまたあとで、
伝え聞くこの人物の最後は悲劇的でしたが、意外にヒットラーほど大悪人ではなかったらしい、いかにもイタリアらしい混乱、どたばた・・・。
DSC_0413.jpg
嬬恋の庭です。樹々に若い芽が出始めました。


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嬬恋の日々

五月、こちらは今春真っ盛り・・・・。今朝は庭にひょどりが来て芽吹きはじめた細い小枝にとまって、ひとしきり啼いて飛び去りました。
遅咲きの山桜が風に花びらを散らせ、土筆はスギナになりました。浅間山頂の雪も溶け青空にぬっと横たわっています。

嬬恋の初夏

3月の末こちらに来てからそろそろ2ヶ月になります。今嬬恋の里から佐久、追分にかけて、いっせいに芽吹き始めた木立ちの
瑞々しい緑の林のなかに遅咲きのの山桜と淡いピンク色のつつじがちらほら、カラマツ林と混然と交じり合って続き、ところどころで青い空にぬっと姿を現わす雄大な浅間の頂き、なにもかも息をのむような美しさです。
広域農場のキャベツ畑も、着々と準備が整っています。
 晩春から初夏へ・・・自然はなにごともなかったように、時を紡いでいます。

わが家の山桜はいつしか屋根を超えて伸び、お月さまを仰ぐように首を延ばさないと見えないほどにノッポになりました。。
ここに家を建てて30年、伊賀の家を手離した寂しさを償う気持ちで、親切な農家から分けて貰った土地です。
短かったとは言えない人生、思えば些事に充ち、紆余曲折がありましたが、あれもこれもすべて「夢一痕」・・・・。
 赦し赦されて生きるいのちを大切にしたいと思います。

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