十二月六日
秋の読書会は九月二十四日から始めました。出席者は吉川佐知子、沖森佐紀子、高橋和子、鏡政子、高沢英子の5名でした。会場は久が原の多目的室で、残暑はまだ厳しく、大きく取られた広い窓からは、庭の緑がまぶしく輝いている午後のひと時、アメリカのニューハンプシャー州ネルソンの30エーカーの敷地に立つ古い家で独り過ごす詩人メイ・サートンの日記は
2月8日、長い冬がようやく去りつつある晴れた日、久しぶりに友を迎え、暖炉の傍でのお茶のあと、野の散歩に心弾ませる記述から始まりました。シジュウカラが春の歌を歌い、丘を見晴るかす広い農場では、牧羊犬に守られた羊たちや猫たちが2人を迎えます。
夜に入ると、また1転して戸外は雪嵐。一夜明けて、詩人は「外出しなくてもよいありがたさ、考え、存在するための一日が、そっくりあるのだもの」とペンを置くのです。
嵐の数夜が明けて
2月9日は、外は銀色に氷化した樹々と、四月の空と、雲の裂け目から輝く日光。これは私の心象風景とそっくり、と呟く詩人。鸚鵡のパンチと野良猫と、シューベルトの即興曲。独りで居る事のかずかずの内省と、そこから作り上げる創造、生きる事の意味を問い続けながら日々を過ごし春を待つ。
13日、部屋中春の花にかこまれたバレンタインの日。ユングの光と闇の意識について2つの文章を引用して終わる。次回十月八日を予定。、
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